マーケターにはなるな。

こんにちは、整骨院自費導入アカデミー主宰の松村です。

さて、今回のタイトル「マーケター」とは何でしょうか?

マーケターとはマーケティング理論や調査に専門的な知識を持ちマーケティングの戦略を立てていく人のことだと言われています。

マーケターの日本の第一人者の一人には、あの神田昌典氏も入ると思いますし、私も神田昌典氏からマーケティングを学びました。

しかし、学んでわかったことがあります。

治療家はマーケターになってはいけないのです。

✓チラシ等の反応率
✓顧客単価UP
✓LTV
✓リピート率
✓離脱率を下げる

色々考えることがあります。

もちろん、マーケティングを深く学べば、「患者さんの立場になって」と言ってたころが恥ずかしい位に、患者さんの立場になってものを考えるようになります。

そういう点ではマーケティングの原理というものを治療家が学ぶのはとても有効だと思います。

しかし、マーケティングのノウハウばかり学んでしまうと・・・・

 

 

ただのウソツキになってしまいます。

 

 

『チラシの反応率を上げたい!!』

 

 

方法とは、目的を達成するための状況に応じた手段です。

 

 

反応率が上がるのが目的のチラシを作るにはいったいどうしたらいいでしょうか?

 

極端な例をライティングしてみますね。

 

ガン、糖尿病、腰痛、どんな難病奇病もどんな怪我も必ず治します!

私は辛く苦しい修業の末、北斗神拳を体得することができました。

人体には経絡秘孔というものがたくさんあり、そこを私がオーラをこめながら指で刺激することで、口のきけなかった少女は口がきけるようになり、硫酸を目にかぶって失明していた若い女性の目は光を取り戻し、また、北斗有情拳というものを使えば、末期癌の方の痛みも無くすことが可能になり、余生を快適にすごすことができるのです!

なんか信じられない話だと思っていませんか?
胡散臭い宗教の勧誘かと思っていませんか?

大丈夫です!

そういう不安を抱えている方のために、本来1回100万円の私の治療を、なんと特別に0円で受ける

「あなたはもう治っているキャンペーン!」

を開催します。

また、それだけでも不安だという方のために、私の北斗神拳を受けても、まったく効果がなかった、時間の無駄だったという場合は、お詫びとして1万円をお支払いいたします。

ですのであなたに一切のリスクはございません!

ただし、私のオーラに限界がありますので、1日に3人までしか秘孔を突くことができません。

難病奇病で苦しんでいる方だけでなく、長年肩こりや腰痛で本当にお悩みの方は、今すぐ〇〇ー〇〇〇〇まで「チラシを見て、秘孔を突いて欲しい!」とお電話ください!

 

 

うわ〜、自分で書いてて「よ〜こんなの書けるな〜」って思ってしまいました。

もちろん、これは超極論なのであえて北斗神拳というふざけた感じにしてるんですが(笑)

ま、本当に北斗神拳を体得したのならいいですけど、それでもトキは杖をついた老人の膝の治療に「この人の足は時間がかかる」とアミバに言ってますので、北斗神拳といえどなんでもかんでも治るわけではないと思いますので、やっぱりウソってことになります。

これ、さすがにこんなバカなことをする人はいないのですし、ウソをつくつもりでついている人もいないと思います。

しかし、「結果ウソになった」という場合や、反応率を上げるためのライティングをすることで「知らず知らずのうちにウソをついていた」ということになりかねないのです。

例えば初回1980円とか2980円という手法でもそうなんです。
このノウハウ自体に罪はありません。
しかし、そこから月額定額制で、必ず何回受けろだとか、本来治療ってその人や症状も変わるはずなのに、それを「あたかも絶対にそれだけ受けないと良くならない」かのような洗脳作業という名のクロージングをしてしまうところに罪が存在するのです。

我々は治療家であり、マーケターになってはいけない理由がこのあたりにあります。

なんでもかんでも数字で分析していき、その数字を上げる、下げることを事業の指標にしすぎると、「結果として」患者さんを騙すことになりかねないのです。

院にはたくさん患者さんは来て欲しい。
売上は少ないよりも多い方がいい。
もちろんです。
稼ぐこと自体は罪ではありません。

要は「稼ぎ方」の問題なんです。

そういう、「ウソ」で集めたお金は、ダークサイドを生みます。

一時期ブイブイ言わしてた院が、店舗展開して、凄い年商上げてってしてたのに、急に没落したり、違法請求であげられたりと言った直接的なものだけでなく、自分や家族が重い病気になったり、事故にあったり・・・・

売上は順調なのに、プライベートがボロボロ・・・・なんてことになりかねないのです。

これは私見ではなく、それこそ神田昌典氏も数多くのコンサルタントをしていて、そういう法則があると、ご自身の体験もふまえて本に書いておられます。

正直に生きるのには難しい世の中なのかもしれません。

飲食業にしても、利益重視になるから、過去にかった料亭の食材の使い回し事件が起こるわけで、それで利益を上げたとしても、ああやって記者会見をしないといけないほどになり、その記者会見でもボロボロの状態で、結局事業自体がダメになってしまうということになっているわけです。

 

だからこそ我々は本業を真摯にやっていかなければならない、そう思うのです。

 

「でも、やはりマーケティングは必要」

 

そう思われる先生もいることでしょう。

はい、必要です。

なので、信頼のおけるマーケターをアドバイザーとしてお付き合いしていくことがとても重要だと思うのです。

で、マーケター視点からの意見、そして治療家としての意見をぶつけ合うのです。

「これはこうした方が反応率が上がる」

「いや、それをするとこうなるからこのままの提案は受け入れられない」

「じゃあ、こうやってみてはどうか?」

「なるほど」

という形です。

本当にマーケティングの本質を理解しているマーケターなら、顧客としての我々の不安やニーズ、その裏までも満足させてもらえるような提案になってきます。

そうやって、専門家同士が議論しあうことで、「治療院マーケティング」という大きなくくりのものではなく、「〇〇整骨院専用マーケティング」のようなものができあがってくるのではないでしょうか?

 

 

とまあ、こんなに長くツラツラと書きましたが、要するに「餅は餅屋」なわけです。

マーケティングのコーチングやコンサルティングを頼める経費が出る場合は、すぐにでも依頼して、院のマーケティングの方向性を決めていくのがベストな選択だということです。

もちろん、経費が出ない間は自分ですべてしないといけませんが、早くその段階を卒業できるように、勉強し、実践することで学びも深くなると思います。

 

 

投稿者: 正隆松村

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