真面目な治療家のリベンジが始まる。

こんにちは、整骨院自費導入アカデミー主宰の松村です。

今日の朝患者さんを治療していたら、受付スタッフ、私、嫁さん、患者さんのスマホが一斉にけたたましく鳴りだしました。
原因はこれ↓
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でした。

まあ同じ西宮市と言っても、避難準備情報が発令された地域はうちとはかなり離れたエリアなので問題ないのですが、全員でビックリしました。

今日は当院もさすがにキャンセル祭となっているので、ゆっくりコーヒーを飲みながらこのブログを書いております。

さてさて。

 

 

平成11年4月、九州は福岡に柔整の専門学校ができました。
同じ年、私は鍼灸3年生でした。
その頃は「ふーん、新しい柔整学校できたんだ」くらいにしか思っていませんでした。

 

私がこの業界に入った頃はみな、金額に多少の差はあれどみんな安い給料で「修業」という名目で働いていました。
それだけではありません。
私は大阪の明治東洋医学院専門学校の鍼灸科と柔整科を卒業したのですが、当時は柔整科に入るためにはまず鍼灸科から入らないといけないと、修業先の院長に言われました。
今となっては本当にそうだったのかどうかはわかりませんが・・・・
(当時は学校に入れるかわりに在学中は丁稚奉公というシステムだったため、柔整志望の人間を鍼灸から入れると最低でも6年は安月給で働かすことができた)

鍼灸入学時に寄付金200万円。
これは入試前に学校に挨拶にいって、寄付金を支払うように言われました。(もちろん強制ではないような言い方で)

いや〜、今考えるとかなりヤクザな感じですね。

柔整に入る時は同じ明治なので内部だから割引きということで150万円の寄付金を支払いました。

平成12年4月、私は柔整科に進学。
すでに福岡柔整ができた余波が出てきました。
あちこちで新設校ができるという話を聞くようになったのです。
結局、私が明治在学中に寄付金制度、要するに体の良い裏口入学制度はなくなってしまいました。

私は明治に6年通いましたし、柔道をしていたので柔道の先生には非常にお世話になりましたし、愛着もあります。
もし今柔整師や鍼灸師になりたいという相談を受けたら、私は間違いなく明治をお勧めするでしょう。

しかし、この寄付金制度に関しては今でも恨んでます。
ぜひぜひ返金していただきたい、本気でそう思っています。
それか、寄付金支払ってた年代の同窓生とそうでない同窓生の扱いを変えるとか。
同じ卒業生として扱われるのすら非常にムカつきますね。

話が少しそれてしまいましたので戻します。

 

当時は修業先の整骨院も厳しく、私の場合は殴る蹴るの経験もありました。
院長が麻雀好きで、少ない給料を麻雀で巻き上げられてたという同期もいましたね。

ホント、我々が修業していた頃に開業していた柔整師の先生にとってあの時代は天国のような時代だったんじゃないでしょうか。

今の人件費の一人分の給料で3〜5名は雇うことができ、整骨院数も少ないから競争もあまりなく、保険はゆるゆるだったわけですから。
自分は現場に出ず、離れたエリアで分院を展開していく。
弟子には

「今は辛いやろうけど、開業したら俺みたいになれるから我慢して頑張れ」

と言って高級車に乗る。

 

 

なられへんやんけっ!!

 

 

ほんまにね、ムカつきます。

で、私は2005年に開業したわけですが、その頃はまだ

「経営者=店舗展開」

という価値観が唯一絶対的な感じでした。
現場を離れない経営者はクソだ、という風潮でした。
いや、もしかしたら今でもそうかもしれません。
そして、商品の質を落とすことが経営者だというのなら、「経営者=店舗展開」は間違いではないでしょう。

このあたりは、いわゆる「経営者」と我々や料理人、理容・美容師のような「技術系経営者」の住む世界の違いかもしれません。
柔道整復師でも「経営者」思考の先生もおられますし、元々は技術系でない人でも「技術系経営者」の思考の人もおられるでしょう。
技術系経営者としては、多店舗展開して収益を上げることよりも、品質保持の方が優先なんです。
少し質を落として広く展開、というのは、「経営者」の発想ではあるし、それが会社経営として収益を上げ続けるための方法であることはわかりますが、自分の院の技術の質を貶めてまで展開し続けたいとは思わないというところが「技術系経営者」ではないでしょうか。

そうやって、展開する「経営者」思考が正しいとされ、「技術系経営者」は虐げられてきたと私は思っています。

私も、性格的に「経営者」には向いていなかったにも関わらず、開業当初はしょーもないコンサルに洗脳されてスタッフを雇用し、院を任せ、分院展開を計画していましたから。
そのせいで、多大なストレスで何度も身体を壊しかけました。ちなみに、30代前半で血圧が180近くにまでなってました。

 

また、私は(社)兵庫県柔道整復師会というところに所属していました。

私が修業時代とかのヌルい環境にした先生たちはみな、自分の会での立場も考えずに

「もうこの業界もあかん。昔はよかったのに」

なんて言いまくってましたね。
あんたらがそうしたんやろと何度も言いそうになりましたが。

開業したての、未来ある柔道整復師に向かってそんなセリフを吐くんですから。
そういう柔道整復師が業界団体の理事などの役職についてること自体が業界としての一番の問題なんだと思います。

兵庫に限らず、業界団体は早く世代交代を急がないと老害によって自滅しますよ。
ま、今回はテーマではないのでこのことはまた次の機会にでも。

 

そんなこんなで、我々、そう・・・・ちょうど20年ほど前近くこの業界に入った柔道整復師の先生って、なんだか損ばかりしてきているのではないかと思うんです。

厳しく、安月給の時代を乗り越え、高い寄付金を支払い、ようやく免許を取得してなおかつ修業先は退職を願い出てもあれやこれやと理由をつけてなかなか辞めさせたがらない。
下手すりゃ退職する時に退職金どころか金を払わされるとこもあったとか。
そんなヤクザな世界で苦労をし、そして自分が雇用したスタッフにはあんな辛い思いをさせたくはないから、少しでも高い給料を支払ってあげよう・・・・なんて思って開業したら報われるかと思いきや、今この状況です。

若い柔道整復師の先生は、我々の頃よりは良い環境で働けたという点でおいてはよかったと思いますが、すでになんでもかんでもマニュアル化された院で勤務し、結局大した実力もないまま勤務しているグループでは立場があがってしまって得意になって、いざ開業となった時に自分に何もないことに気がついたり、高い受講料を支払って、たいして効果もない治療セミナーを受けたり、高いコンサル料を支払って「経営者」の経営方法を押しつけられる、そして個人請求が当たり前の時代に勇気を出して業界団体に入っても、年寄りに「今はもうあかんで」なんて言われる。

 

真面目に治療をしていて、質を落としたくない先生ほど経営に苦労して、質を落としてでも金儲けをしたい先生が「経営者」として脚光を浴び良い暮らしをしてる。

 

それが経済というものだと言われればそれまでですが、では我々「技術系経営者」のもはや生きる道は、細々と霞みを食って生きていかなければならないのかというと、そんな理不尽はないと思うのです。

 

無資格の整体屋には、「柔整師は保険使ってもむだけや」などど馬鹿にされ、この保険事情になってからというもの水を得た魚のようにブログやサイトで柔整バッシングをしている輩もいます。

 

私と同じ時代を生きてきた柔道整復師の先生、このままでいいのですか?

私よりも若い世代の柔道整復師の先生、このままでいいのですか?

 

別に一人で院を経営することは、罪ではありません。
「たくさんの人を幸せにできないじゃないか」と言う人もいるけど、店舗展開して質を劣化させては、どっちにしろ人を幸せになんてできませんよ。
自分ができる範囲の人たちを幸せにするのは、全然悪いことではありません。

柔道整復師っていう仕事は、保険事情を抜きにしたら凄く素晴らしい仕事です。
それに、昔よりも今の方が研究も進んでいて、秀でている部分も多いです。
温故知新も大切ですが、古きを学び、新しくて正しいものを取り入れ発展させていける可能性の高い仕事だと思います。

別にカイロや整体は国家資格がなくともできますが、鍼灸学科、柔整学科ともに同期の人の中に「整体を習ったけど、自分で開業したいからやっぱりちゃんと医療の国家資格を取ろうと思って」と入ってきた人が何人もいました。
私も同じ考えですし、中には経済的理由で取得しなかったということを言われてる人もいますが、私も未だに奨学金の引き落としがあります。
免許を取得した人の中には裕福な家の人もしましたが、そうでない人の方が断然多かったので、そんなものは言い訳にもなりません。
資格を持っていることに誇りを持っていいと思います。

 

私の言う「技術系経営者」の先生方が、虐げられる時代はもう終わりました。

 

本当に良いものを適正な価格で必要な人に提供する、そういう院を増やしましょう。

そして、そのために我々柔道整復師は

「外傷以外は自費治療する」

というスタイルでやっていかなければなりません。

我々柔道整復師は、整形外科の矛盾や、無資格の人に対する批判や、治療をちゃんと行わない同業他院に対して批判する権利を持っていません。

それは・・・・

 

保険をグレーに使っているから

 

です。

だから、まずは自分の身を完全に潔白にしましょう。

何もやましいことはない、という状態は無敵です。

正々堂々、正しいことを言えます。

いくら外傷が多いからと言って、少しでも外傷以外の肩こりや腰痛を保険で請求していたらダメです。
本当に外傷に自信があるなら、私が提唱するスタイルでもやっていけるはずです。

まず、我々が本当に真っ白にならないといけません。
少しでもグレーが入るだけでもダメなのです。

 

治療を真面目にやっている柔道整復師の時代がもうやってきております。
しかし、従来の保険の使い方をしていたらいつまでたってもその時代の流れを掴むことはできません。

 

リベンジしませんか、一緒に。

 

 

 
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投稿者: 正隆松村

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