こんばんは、整骨院自費導入アカデミー主宰の松村です。
昨日は私の院の11周年でしたが、これといったイベントをするわけでもなく「自費導入基礎講座」を開催し、その後の懇親会で酒を飲んでました。
そんな中、今地方では20年くらい前に流行った経営方法をしている整骨院がブイブイ言わせてるという話を聞きました。
患者さんが院に入ってきたらまず大きな声で挨拶。
回りのスタッフはそれに続いて挨拶します。
誰かが「ローラーどうぞ〜」って言ったら、他のスタッフも「ローラーどうぞ〜」と復唱します。
朝には朝礼があり、目標売上とかを全員で唱和させられます。
夜のミーティングでも常に数字のことばかり言われ続けます。
個人的に「喜んで〜」の白木屋スタイルと呼んでいるんですが、今地方ではそうやって患者さん集めて分院展開してって手法がとっても流行っているそうです。
いや〜すごいですよね〜
そういう経営者に言いたい。
「安心しないでください、そのスタイル10年もちませんよ」
と。
そもそも大阪で始まったであろうこの白木屋スタイル。
私が勤務していた院もまさしくそんなスタイルで1日250人とか来てましたけど、今その院100人切ってはるのとちゃいますかね。
それに、ぶっちゃけ言うと技術レベル低いでしょ。
単に気持ち良いマッサージを時間内にできて、あとは愛想と元気でごまかしてる整骨院やないですか。
そこに本物は存在しませんよね?
ちなみに私が白木屋スタイルの院で勤務していた頃は、上司に
「患者さんに調子聞くな。良くなってないって自覚した瞬間に通わんようになるやろ!」
と言われてビックリしたのを今でも覚えています。
ま、私はそう言われたら余計にやりたくなる性分ですので、治療に入らせていただく患者さん全員に上司にも聞こえるように「前回来られた時に比べて今日の調子はどうですか〜?」って聞き倒しておりましたが。
さてまあ、そんなしょーもない院のことは放置しておきましょう。
いずれ方向転換するか、閉院するかどちらかになってしまうでしょうから。
最近流行りのキーワード、「次世代」。
若い先生もよ〜使ってはりますね、「次世代の治療」云々とか。
じゃあ、どんなスタイルが次世代なんやろか?
私なりに考えてみました。
白木屋スタイルの経営が主流だった頃というのは、今のうちの院のように自宅兼治療所というのはダメで、テナントを借りてプライベートと仕事を分けることが当然でした。
もちろん患者さんと先生も必要以上に付き合いはしない。
しかし、私がこの業界に入ってまもない頃というのは、弟子は治療院の上とかに住み込みで、急患が来たらとりあえず受ける、みたいな感じでした。
私も最初に勤務したところは院の上に住みこんでいましたので、日曜日とかに
「先生、孫が怪我してん」
とか言って部屋に患者さんが来ていました。
実際これは上司(当時の兄弟子)に報告して対応するんですが、兄弟子がデートとかで居ない時は自分が好き放題するチャンスでしたので楽しく治療させてもらった思い出があります。
また、当時は患者さんの中にも粋な方がおられて、我々若手の先生をひき連れてミナミとかキタで高級焼肉をたらふく食べさせていただき、その後に高級クラブに連れていってくれ、そして最後に風俗とかにつれていってくれるという男の遊びのフルコースを月1回くらい経験させてくれる、そんな方がいたものです。
一種のタチマチ感覚だったのかもしれませんね。
さすがに「先生はワシの身体を全部治してくれたから」と言って200万の小切手を渡された時には丁重にお断りしましたが、それでもその後アホみたいな高級なお店に連れ回されて、その夜だけで200万以上分ごちそうになってしまうということもありましたが。
時代の流れを見ると、昔はホントにそんな感じでした。
それがいつのまにか単なる「事業」として、患者さんと我々は昔よりも切り離されたような感じになってしまいました。
実際、患者さんと「壁」を作らないといけない、そんな雰囲気すらありました。
マニュアルなんてのもその典型的な例だと思うんです。
ということはこれからの時代は切り離されたものがまた合わさる時代になるんじゃないでしょうか?
もちろん、ご飯やお酒をごちそうになるという表面的なことを言っているのではありません。
患者さんとの関係性というか距離感というか、良い意味でプライベーと仕事を公私混同できるスタイルにすることが次世代の治療院経営になるのかもしれません。
実際、マーケティングに関しても、今はまだ「初回2980円」とか「今だけ!」とか通販のような文言ばかりです。
それか「1回治癒率90%、リピート率90%」という矛盾するような文言を書いているとか・・・・
そういう「我がが我がが」と自院のことばっかりセールスする時代はもうすぐ終わるんじゃないかと私は思うんです。
手前味噌になりますが、私の院のサイトを診て受診された患者さんになんで私の院を選んだのか必ず聞くのですが
「先生のページを見て、なんか安心できた」
「ページが光ってました」
「先生のところ以外、どこも値段押しで気持ち悪かった」
と言われます。
私の院のページは、同業の先生が見た場合は様々な感情を持たれるようですが、いわゆる「素人」の方からすると、「あ、ここだ!」と思っていただける、そんな文章になっているのです。
なぜそうしているかというと、私自身が柔道をやっていて大怪我を何度もして治るかどうか不安だったから。
そして肘や膝など、明らかに手術しないと治らないであろう悪いところを抱えているから。
だから治らないかも・・・・という不安はとても理解できます。
だから、私が行きたいと思う院を作ろうと思い、私と同じように不安を感じておられる人の希望になりたいので希望を持ってもらえるような文章にしているのです。
まさか値引きしても回数券売っても希望は持っていただけないですよね?
これからの治療院は、先生が患者さんに共感し、患者さんも先生に共感する、そんなシンクロ治療院が成功するスタイルになってくるんじゃないでしょうか?
と書いていたら、ふとガンダムのニュータイプ理論を思い出しました。
そう考えると富野由悠季という人って時代の先を行く天才なんだな〜と思ってしまいました。
さて、あなたは患者さんとの間に壁を作りますか?
それともシンクロしていきますか?
自費導入基礎講座、3月13日(日)開催分の残り3席のみとなっております。
自費導入に悩んでいる先生や「アカデミーってどうなの?」と思っておられる先生はぜひ受講してください。
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