お久しぶりです。
整骨院自費導入アカデミー主催の松村です。
自費移行までのストーリー、久々に更新です。
まだお読みでない方は
からお読みください。
では前回からの続きです。
完全自費治療院への転換を決めた私は、まず何をするべきかを考えました。
そもそも、すでに保険治療中心で7年間やってきたわけです。
総カルテ枚数だけでもそこそこの数がすでにあります。
まずしないといけないことは、勇気を出して、「保険の取扱を辞める」と伝えることだと思いました。
今考えたらわかることなんですが、それだけではいけなかったんですね。
でも、当時は無知でしたから、そんなことがわかりません。
ただ、想いと感謝だけはしっかりと文章にして、本気の治療をできない保険から、本気を出せる自費に変えるという趣旨のことを文章にして、待合室に掲示するとともに、受診された患者さんには手渡し、来られていない方には郵送という形でお知らせさせていただきました。
文句言われるかな?
そう思いました。
しかし、あまり面と向かって言ってくる人はいませんでした。
そして年が明け2013年1月になりました。
完全予約制、完全自費治療院としての再スタートです。
保険の頃に通院していた方が、2名ほど予約を入れてくださっていました。
そして満足していただき、次回の予約までしっかり取ってくださいました。
また保険時代は、月に1回位しか受診せず、その度にあちらが痛い、こちらが痛いと言い、時間はかかるし、通院頻度を上げてくれない患者さんがわざわざ予約を入れて受診。
よくよくお話をお伺いすると、仕事が忙しく、予約でも入れてスケジュール帳に予定として書かないと、すぐに後回しにしてしまうのだとか。
で、しかもそんな週1回とか2回は無理。
うちの自費の治療をいたく気に入っていただき、きっちり月に1回は通院され、今度は逆に生活指導等もすごく受け入れてくださり、症状も改善されるということがかなりありました。
保険時代に、いわゆる「問題患者さん」だった人が、自費に切り替えた瞬間から「優良患者さん」になるということを経験させていただきました。
もちろん、予約を守らないとか、モラルがないとかそういう人は保険、自費に関わらず問題ですが。
また、私の中では、保険時代の患者さんはみんな来なくなると思っていたのですが、ずっと来てくださっていた患者さんの約1割強の方が、そのまま残ってくださいました。
嬉しい誤算でした。
「よし!これはいけるぞ。レセのお金は後3ヶ月位は入ってくる。その間に新患さんが来て定着していけば経営もなんとかなる!」
当時は本気でそう思っていました。
しかし、新患さんはなかなか来ません。
もちろん、ゼロではないですが、あまりにもペースが遅い。
また、保険時代の患者さんで、いわゆるノーモラルな方が、送付した文章を全く読まずに、予約無しで来られたり・・・・
また、「整骨院」という看板を掲げているので、これもまた予約なしで保険が効いて安くもんでくれるところという解釈で来られたり・・・
心の中で泣きながら
「予約がつまっているので急な来院だと受けられません」
と断っておりました。
私の靴はサイズが大きいので、嫁さんの靴を何足かならべたりして、断っていました。
ここを妥協してしまうと、決意の意味がなくなってしまいます。
ここは本当に踏ん張りどころでした。
そして1月が終わりました。
1月の売上、なんと20万ちょっと。
そう、保険時代からずっと来られている方たちだけのおかげです。
2月、全く変化なし。
正直、2月の後半には、自分が自費に移行したことすら後悔しはじめていました。
頭の中は借金返済のことだけ。
実は私が死んだら、うちの家&治療所と一千万近くの現金、そしてすべての借金がチャラになるようにしているので、当時は
「さて、いつ死ぬかだな」
そう思っていました。
7年間、全く稼いでいなかったわけではありません。
正直、流行っている部類の整骨院でした。
しかし、持ち慣れないお金を持つことで、お金に人がむらがり、私はそういう人(スタッフも含め)にすべて吸い取られてしまっていました。
散々人には騙され、裏切られ、そしてこのザマ。
車を運転していても、「このスピードであそこにつっこんだら苦痛なく死ねるかな」などと考えていました。
でも、死ぬ勇気もあるはずがなく、ずるずると3月になりました。
3月に入っても状況は変わらず、イライラ、モヤモヤは積もります。
なんで自費移行なんてやったんやろか。
なんでうちには患者さん来おへんねん。
腕のない奴らが、宣伝ばっかり勉強して、みんな胡散臭い院に騙されてる。
だれも本当の良さなんてわからへん馬鹿ばっかりやないか。
すべての呪っていました。
でも、面白いものですよね。
人生っていうのは、下がれば上がるんですよ、ちょっとした出会いで。
私は、あるきっかけで自費移行への成功をつかんだのです。
続きはまた次回に。