今回も患者目線からブログを書かせていただきます。
今回のテーマは患者の目線から治療家の方の問診力についての私見を書いてみようと思います。
問診力をもう少し細かくしてみると
・想像力
・質問力
・共感力
の3つに分解できると思います。
これは、自分が営業をしていたときに、自分の営業を見返す(反省)際と
部下に指導する際に考えていたことでもあります。
一つずつ解説していきましょう。
まず、想像力ですが、目の前の患者さんが困っている状況・状態について
・話をされるであろうこと
・話されていないけど、実は感じているだろうこと
・話されておらず、本人も感じていないけど、実は重要なこと
こういったことをいくつ想像できる力があるかということです。
患者さんから聞いたことから、更にその裏(後)に何があるのかを想像できる力が想像力です。
また、患者さんとお会いする前から、その患者さんがどんな人なのかを想像する力もここに入ります。
先入観を持つのはよくないと言われることもありますが、私は一概にそうは思いません。
もし、自分の想像と実際の患者さんのイメージが違えば、そこで修正すれば良いだけです。
何の準備もなく、問診に入るほうが、私にとってはリスクが高く、危険に思います。
そして、次は質問力。
単に質問をたくさんすれば良いということではなく、
どの順番で、どのような意図を持って、何を聞き出すのかという着地点を明確に持って質問する力です。
できるだけ、少ない質問数で患者さんの本音を引き出せるのが理想的です。
質問力はパターンを作っておくことが大切です。
大きな漠然とした質問から、細かい状況を想像できる質問へと移っていくのが、基本的なパターンとなります。
最後が共感力です。
これは想像力と質問力によって引き出した患者さんの症状・状況などの情報から
自分と患者さんの感情を近づける力のことです。
少ない情報からでも、あなたが患者さんと同じような経験をしたことがあれば、感情を近づけやすいと思います。
より少ない情報であっても、患者さんと感情を近づけることができるか、患者さんから近づいたと思わせるのが理想的です。
共感とは、感情の状態です。
感情ですから、もっとも感情が動きやすいストーリー(物語)を想像できれば良いのではないかと思います。
想像力と質問力を使って、患者さんの具体的な状況をストーリーとして想像できれば、あなたも共感もしやすくなるでしょう。
私は、この3つの力の総合力が「問診力」となっていると考えています。
患者さんが語るストーリーを自分も想像して、感情を近づけられるように、分からない部分を質問し、想像することが問診をするということです。
そうした要素を落とし込んでいるのが、真・問診講座でお教えする基本の型です。
基本の型をきちんと守って、問診をやっていれば、3つの力は必ずついていきます。
問診だけでなく、普段の生活でも、この3つの力は鍛えることができます。
家族、奥さん、友人、部下とのコミュニケーションでも使えるのです。
だから、この3つの力について理解できると、問診力は急速に上がっていきます。
これを知った上で、基本の型の大切さを分かってもらえると、かなり短時間で問診力も上がるのですが、
どうしても、多くの方は上辺のテクニックからやっちゃうんです。
そして、うまくいかない… って迷って諦めます。
そりゃ、できなくて当り前です。
基本の力もないし、基本の型もできてないんですから…
ということで、問診力を鍛えようと言う真剣な治療家の方は、真・問診講座へお越しください。
お待ちしております!