私の自費移行成功までのストーリー 〜きっかけ〜

私が自費に移行する決断をしたのは、平成23年の10月でした。

当時私は(社)兵庫県柔道整復師会という公的団体に所属しており、柔道部というところで、会の執行部員も務めさせていただいており、会主催の少年柔道大会の準備、運営、近畿ブロック柔道大会の準備、県の柔道大会の準備、運営などをしていました。

また、当時、年2、3回は合同部会と称して、学術部や広報事業部、総務部等の他の部の先生と交流することもできました。

出てくる話は常に「保険がどんどん厳しくなっている」という暗い話題だけでした。

会のえらい先生もみな、「厳しい」「厳しい」と言う。

そして、みんなは暗い顔・・・・

正直、少し嫌気がさしておりました。

そんな業界にしたのは自分たちなのに、それを棚に上げて、我々若い世代の柔整師に暗い話題ばかり提供する。

私は常々、まず我々若い世代の柔整師に「こんな業界にして申し訳ありません」と謝罪しろとすら思っておりました。

そんな中、会にはエリア別に支部があるのですが、10月にその支部の集まりがあり、その中での出来事が僕の迷いを無くしたのでした。

その出来事とは・・・・

ある古い先生が

「肩こりは保険請求したらいいんだよ。肩こりは症状であって、原因が、う~ん、そうだな、首であることが多いんだ。首を捻挫してるのと同じなんだよ。だから頸椎捻挫で請求したらいいんだよ」

と、大声で演説を始めました。

まあ、その程度なら「そういう解釈もありかな」という感じです。

しかしに放った言葉がびっくり仰天でした。

「でも、頸椎捻挫だけだと1部位だ。単価が安すぎるんだ。経営者なら単価を上げることも考えないといけないんだよ!だから、肩関節捻挫とか、背部挫傷とか、どこか違う場所1部位か2部位触って、その触ったところを1カ所、できれば2カ所付け足すんだよ。それだと触ってるんだから違法にはならないんだ。そして、単価もキープできるだろ。お前らは経営者としての感覚が足りないんだ」

触ったから請求できるわけではないですよね。
その部位を受傷したかどうかです。
根本的に制度を理解されていませんでした。

業界では大先輩にあたる先生が、酒を飲みながらとはいえ、違法請求の方法を堂々と説いているのですから驚きですよね。
ところでこの先生、関西出身なんですがなんでいつも標準語なんだろうというのも疑問でしたが^^

私だけじゃなく、他の若手の先生もドン引きしてました。

でも、それだけではありませんでした。

その隣りに座っていた会ではえらいポジションの先生が、「うんうん」とうなずいていたんですね。
ここは自分より上の先生であっても、理事として、「いや、そりゃあかんでしょ」と言って欲しかったところです。

その時私は、

「公的団体がこの体たらくでは、この業界はもう終わりだな」

と見切りをつけることにしました。

それまでは、少しでも会が良くなるのならと思って色々とやってきたつもりですし、嫌われるのを覚悟で発言もしてきました。

町内の老人会から、転倒予防体操の講座をお願いされた時も、自分の院の屋号ではなく、(社)兵庫県柔道整復師会の松村ということで、回覧板に回すチラシ等は書いていただき、月1回ですが、日曜日に無償で転倒予防講座を自治会館で開催しておりました。

しかし、そんな事をしても、上の人間が「アレ」では、報われることはない。

そんな不満を持ち続けているうちに、答えが出ました。

「俺の視点はどこに行ってんねん。業界を良くする?たかが西宮の従業員もいない小さな整骨院の院長一人ができることなんて知れてる。柔道整復師って何の仕事やねん。患者さん診る仕事ちゃうんか?まさか俺は社団の中で役職もらってそこで頑張るんか?基本はまず患者やろ」

ということでした。

前のブログでも書きましたが、我々世代は本当に上の世代から苦労をかけられている世代です。
恨み辛みは良くありませんよね。
そのせいで、しょーもないことに執着しておりました。

「患者さんを全力で一人一人ちゃんと診ていこう!今までの経験と培った技術があれば、絶対にできるはず!でも保険制度では限界があるから、自費治療をやっていこう!」

そう思いました。

とはいえ私も子供は居ませんが、嫁とネコ3匹がいる身です。
やはり家族は守らないといけません。

私はすぐに嫁と話し合いました。

私「保険の取り扱い、やめていこうと思うねん。」

嫁「毎月のレセプトの時期のストレスすごいもんな。やめたらええやん。」

ということで、自費移行への試行錯誤が始まりました。
理解のある嫁さんで助かりました。

すぐに、自費メニューの考案に入りました。

「簡単にできる」

そう思っていました。

その時の私は、自分の考えが、ベタ甘だということには一切気がつきませんでした・・・・・

続く

 

※冒頭で、(社)兵庫県柔道整復師会でのエピソードを書いておりますが、決して団体を批判しているわけではありません。
私自身がたまたま会に所属していて、その中でたまたまそういう先生に遭遇してしまっただけだと思います。
なお、私の考え方は、もし保険を使って開業するなら、まずは各都道府県の社団に入会するのが基本だと思っております。
なぜなら、公的団体であり、源流だからです。まずスジを通して、その会の中でどうしても嫌なことや自分のポリシーに合わないことがあれば退会されれば良いと、アカデミー内でもずっと発信しております。
しかし、悲しいかな歴史が古い会でもありますので、ものすごく人格者の先生もおられるかわりに、電話をかけてこられても、とても堅気の方とは思えないような言葉使いで電話をかけてこられるような、とことん社会人としてのレベルがゼロ以下の先生も存在してしまうのも事実です。しかし、私自身(社)兵庫県柔道整復師会で、たくさんのすごい先生、良い先生、自分自身の目標になる先生がおられます。
このブログをお読みの方には、ぜひそのあたり安易に「松村は社団を批判してる」などというレベルの低い読み違いをされないことを期待しております。


投稿者: 正隆松村

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