私が交通事故の扱いを積極的にしない理由③

こんにちは、整骨院自費導入アカデミー主催の松村です。

前回からの続きになります。

私が交通事故の扱いを積極的にしない理由①
私が交通事故の扱いを積極的にしない理由②

を順番にお読みになっていただければと思います。

さて本題です。

実は私、以前に交通事故の加害者になってしまったことがあります。過失割合が8:2でこちらが悪いと・・・・

「車 対 車」の事故でした。

その事故は私の車の横に、相手の車が突っ込んでくる事故でした。

私が走行していた側の道路に一旦停止があり、私は停止線を少し超えてはいましたが、しっかり停止しました。

そして、交差点では相手側進行方向はすでに交差点手前まで車で埋まっており、相手の車は来ておりましたが、このままつっこんでくると交差点内で立ち往生となるので常識的には停まるだろうと判断し(これが甘かったのですが・・・)、交差点を渡りました。
すると、ノーブレーキでつっこんできたんですね。

さて私の不運はここからです。
当時、私はBMW745iという車に乗っておりました。
目撃者がいました。

「僕、停まってましたよね?」

というと・・・・

「こんなええ車に乗ってる方が悪い。線ちょっと出てたから警察には停まってなかったって言うたるわ」

そのおっさんの顔は今でも忘れられませんね。
今は国産の燃費の良い車に乗っておりますよ、おかげさまで。

しかし当時は本気で殺意を覚えました。

私の母校の近くでの事故でしたので、今でも近くを通ると「あのおっさんいないかな」と探しますもん^^

また、相手の方がどんでもなくややこしい方で、最初はどこも痛くないと言っていたのですが、事故現場に警察官が来た瞬間から首をおさえて「痛い、痛い」と言いだしました。

そして私に

「にいちゃん、人身にしたるからな!!」

と言ってきました。

ちなみにこの方は堅気のおばちゃんです。

過失割合でもかなりごねて、嫌がらせのような電話をかけてくることもありました。 
あまりの悪質さに、相手側の保険会社の方が、わざわざ私に謝罪しに来られたほどです。

そしてひどかったのがもうひとつ。

整骨院へ通院されると聞いていたのですが、半年近くも、一カ月間に28~29日、ほとんど毎日通院していました。

また、治療する部位も、首が痛いと言っていたのに、あの事故でどうやってそこを痛めるんだというような部位まで治療したことになっていました

多分、部位数を付け増ししていたんでしょうね。

あまりにもひどいので、保険会社の方に言ったのですが

「請求出されたら支払うしかないんですよ」

と悔しがっておられました。

あまりに長期間そのような状態が続くので、保険会社の方も

「もう一度整形外科で検査してください」

といったところ、返ってきた答えが

忙しくて整形外科に行けない

というものでした。

整骨院には月に29日も通院してるのに!!

とっても不運な加害者になった私ですが、加害者には毎月毎月、半年位の間私が契約している保険会社から通知が送られてきます。
その中には、どの医療機関にどれだけ支払ったのかというものもあります。

私の保険会社が支払った先の整骨院、本当はここで名前を公表したい位ですがもちろんそれはやめておきます。

西宮にあるS鍼灸整骨院というんですね。
早速調べます。

ありました、ホームページが。

ありました、

「交通事故専門院」

という単語が。

当時は兵庫社団に所属していましたので、まず社団会員じゃないことを確認しました。

次にすることは、保険に詳しい人に相談しました。

みな

「この請求はおかしい。絶対ちゃんと調べればなんかあるはずだ」

と言いました。

当時は私も感情的になっていましたので、その整骨院の不正をいかに暴いてやろうかとずっと考えていました。

まあ、そのS鍼灸整骨院の院長は、どこかセミナー等でもし出会ったなら、どう挨拶してやろうかと今でもずっと考えておりますが。

では次に、私の友人から受けた相談のお話も紹介させていただきます。

国道で信号待ちをしていました。
ふと気が緩んでしまったのか、ブレーキを踏む足も緩んでしまいました。

オートマの車ですので、クリープ現象で車が前進してしまい、前の車にコツンと接触。

写真等も見せていただきましたが、お互いの車両に傷は無し

なのに相手はムチウチ。

そりゃね、コツンとやってのは悪いですよ。

不注意です。

でもでも、そんなコツンの衝撃でムチウチになるって、首のすわってない赤ちゃんやないんやからね。

その悪質な交通事故被害者、整骨院に通院しまくったとか。
そいつも最後に後遺障害どうこうと言ってきたとか。

なぜ私がその友人の話を知っているかと言いますと、ある日電話がかかってきたんですね。
その第一声が

友人:
「お~、まっちゃん!!◯◯市にある◯◯整骨院って知ってる?」

私:
「あ~、あるのは知ってるよ。そこの院長の名前もわかるけど、直接知り合いとちゃうわ~。いきなりでかい声でどないしたん?」

そう、友人は、ブチギレて私に電話してきてたんです。

友人:
「いや、実はな、3ヶ月程前に、おかまほってもたんよ。ほったって言ってもコツンやで、コツン。せやのに、相手のやつ月に25日位通院しとんねん!それで治らん、治らん、お前が俺の一生を狂わしたとか言ってきよんねん。まっちゃんがそこの整骨院の先生知り合いやったらちょっと呼び出してもらおと思ったんやけどな。絶対俺の相手と結託してるやろ。問いただしたろと思ってな。まっちゃんの知り合いとちゃうんやったら遠慮せんでええな。場所わかってるからちょっと明日か明後日でも直接行ってくるわ

私:
「あ~、確かにムカつくわな。でもまあそんなんやめとき。多分それしても一緒やし不利になるかもしれんで。患者さんに弁護士さんいるから紹介しようか?」

というと、弁護士の先生に相談するのはお金がかかるということで、いわゆる泣き寝入り的な感じになったのですが・・・・

さて、かなり長くなってしまいましたが、私が何を言いたいかおわかりになりますでしょうか?

交通事故には、被害者と加害者が存在するわけですね。

もちろん、悪質な加害者もいます。

そして先述させていただいたような悪質な被害者も。

悪質な加害者の被害者になってしまった場合、なるべくきちんとしてあげたい!
我々は医療人です。そこは手を差し伸べなきゃなりません。
制度の範疇でできる限りのことをしてあげるべきです。
だから、私の院も健康保険の取り扱いはしていませんが、交通事故だけは残しております。
が、正直相手を見て扱うか扱わないかを決めております。
大なり小なり悪質な被害者は、当院が完全予約制であるにも関わらず予約しないでいきなり来ます。
また、まるで印籠のように、だいたい首を抑えながら

「交通事故なんやけど〜」

とか敬語も使わずに来ます。

そういう方には丁重に

「あ、そうなんですか。それは大変でしたね。申し訳ありませんが当院では事故を扱っておりません」

と言って帰っていただきます。
悪くもないのにマッサージ感覚で通院されると、他に本当に困って通院されている患者さんの貴重な予約枠を犠牲にしたくはありませんので。

また、最近は示談とか、そういうのにまで首を突っ込もうとする柔道整復師もいます。
もちろん、直接的ではないかもしれませんが。

例え、司法書士は弁護士を紹介したとしても、

「当院は、交通事故で被害に遭われた方を治療だけでなく、すべてサポートします」

なんてうたっていたら、素人はどうとらえるでしょうか?

「あそこの整骨院は事故に詳しいから全部世話になった」

と思いますし、言うこともあるでしょう。

それ、ええやん・・・・

じゃないんですね。

事故の被害に遭われた患者さんの相手が悪質な加害者の場合はどうなるでしょうか?

怒りの矛先は、我々にきませんか?

悪質な被害者をサポートしてしまった場合、どうなるでしょうか?

かわいそうな加害者に、我々も同罪のようにとらえられてしまうというリスクはありませんか?

先述しましたように、私は今でもS鍼灸整骨院のことは恨んでおります。
同業なのでいつかどこかで出会うでしょう。
その時が楽しみで仕方ありません。

私の友人も同じです。

◯◯市・・・・

阪神間です。
友人も同じ市に住んでおります。
友人の人間関係で、身体のことで困った際にそんな院を紹介しますか?
それどころか

「あそこは以前事故でこんなことしてやがってん」

と言われるのがオチですね。

事故は被害者も加害者も不幸になります。

我々柔道整復師ができることって、何なんでしょうか?

被害者だけを救済すること?

制度をとことん利用する、もしくはそれを被害者に吹き込むこと?

違うと思います。

ただ、そこにある痛みを取る努力をすることだけだと思います。

アメリカかどこかのデータでは、加害者の対応が良い場合、被害者の治癒期間が短く、対応が悪い場合は治癒期間が長くなると出ているらしいですが、そのデータにかこつけて我々柔道整復師が出過ぎたことをする必要はないと思うのです。

次回、最終回になります。

投稿者: 正隆松村

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