実践知を身につけよう

こんにちは、整骨院自費導入アカデミー主宰の松村です。

さて今回のタイトルなんですが、皆様は「実践知」という言葉をご存知でしょうか?

私は恥ずかしながら、つい数ヶ月前に初めて知りました。

その経緯なんですが、2月に神田昌典さん関係のコミュニティだけの集まりである「クロスリーダーズサミット」というイベントがあり、そこに出席した際に、小阪裕司さんがお祝いの言葉を動画で送ってこられていたのですが、その小阪さんのお話に「実践知」について述べられていて、色々なものが凄く腑に落ちたのです。

そこで今回は実践知とそれをどう身につけていくのかということを書いていきたいと思います。

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さてさて、実践知について書く前の予備知識として、「暗黙知」と「形式知」について少し書いていこうと思います。

暗黙知と形式知は、経営学者・野中郁次郎が『知識創造企業』(1995年)の中で、知識が継続的なイノベーションを促し、持続可能な競争優位をもたらすことを指摘し、ここで形式知と暗黙知という2つの知識が論じられました。

 

INDEX

・暗黙知

野中郁次郎は、経験や勘に基づく知識のことで、個人はこれを言葉にされていない状態でもっている、と定義しました。
例えば、個人の技術やノウハウ、ものの見方や洞察などが暗黙知に当てはまります。

しかし暗黙知の概念は、もともとハンガリーの科学哲学者マイケル・ポラニーが提唱したものでもあります。
マイケル・ポラニーは、人はつねに言葉にできることよりも多くを知ることができ、個人がもつ知識には、言葉で表現できる部分と、言葉で表現できない部分とがあり、前者よりも後者のほうが多くを占めていて、この後者(事番にできない部分)を暗黙知と定義しています。
つまり、野中郁次郎が「まだ言葉にされていない知識」を暗黙知と考えるのに対し、マイケル・ポラニーは「言葉にすることができない知識」を暗黙知と考えたわけです。

ここは非常に似てて非なるもので、私はマイケル・ポラニーの定義の方が正しいんじゃないかと思います。
これは後述する「形式知」にも書きますが、マニュアル化することである程度の効率化は進みましたが、「言葉にできない」部分のほとんどは継承されずにいることからもおわかりいただけるかと思います。

 

・形式知

野中郁次郎は、「日本企業の知識創造に関する研究」において、暗黙知の対概念として用い、文章や図表、数式などによって説明・表現できる知識のことと定義した。例えば、マニュアルは形式知を具体化したものの典型と言えるでしょう。

野中郁次郎は、個人の暗黙知を誰もが共有できる形に明示化して形式知に変換することが、日本企業の知識創造を可能にしていると主張しました。また、野中郁次郎は文書化やマニュアル化によって業務を標準化することができたり、業務担当者が交代するときの引き継ぎがスムーズになるなどの効果が生まれるとも考えたとのことです。

しかし、実際はマニュアル化することである程度平均値的な業務は効率化が可能にはなりましたが、今後あらゆることが機械化されていく時代ですし、AIの発達もあるので形式知を高めるだけではどんな業種であっても生き残れないというのは目に見えているんじゃないでしょうか?

 

・二つの知の統合

理想論を述べてみましょう。
野中郁次郎も語っているようですが、本来は仕事をしていくとどんどん色々な経験をするわけですから、暗黙知もそれに比例して高くなっていきます。その暗黙知をまた形式知に変えていく、ということで企業は常に知識を創造してイノベーションを起こすことができる、というのが理想です。
野中郁次郎はTOYOTAがそういう経営をしていると言っておりますが、大企業のことは知りませんが私はTOYOTAがそれをできているかというと、すでに大きくなりすぎて、そしてたくさんお金を持ちすぎて今はあんまりそんなことないんじゃないかと、なんとなく感じます。

これは我々の業界も同じです。

例えば自分の治療法の世に出す場合、形式知に変換しないといけません。
しかし形式知に変換した時点で、暗黙知の一番重要な「言葉にできない部分」は伝わりません。
そうやって、質の劣化を起こしていることも多いです。

 

そこで現在は、第三の知識である「実践知」を身につけなければならない、と言われているのです。

 

これは特に経営者や分院長には求められるべき知識であると思います。

 

・実践知とは

実践知の起源は、アリストテレスが分類した3つの知識の一つ、フロネシスにあり、「賢慮」とも訳されます。

実践知は経験から得られる暗黙知で、実践知を高めると価値観や道徳を手がかりに、冷静な判断を促し、状況を踏まえた行動ができるようになると言われています。

そうなんです、実践知とは何かを実践することによって得た経験によって身につけた知識や知恵のことを実践知というわけです。

これはスポーツでも同じです。
私は柔道しか知らないので柔道で例えさせていただきます。

柔道ではよく「表裏の技を覚えろ」と言われます。

背負投と大内刈・小内刈、内股と大内刈・小内刈、大外刈と支釣込足・・・・

柔道を知ってる人なら「あ、子供の頃に習った」となるかと思います。

これは、前に投げる技と後ろに投げる技の組み合わせです。
背負投をかけるふりして小内刈をかける・・・・といういわばフェイントのようなものです。

これは、過去は実践知であったわけです。
先人の柔道家達が「背負投かけるふりして小内刈かけたら相手ふっとんだで!」というような実践知です。

これ形式知となり我々も教わったわけです。

しかししかし、それが試合ですぐに決まるかというとそんなことはありませんし、相手も色々仕掛けてくるわけです。
そんな緊張感の中、得意技を活かすためにその裏の技も磨き、試合の流れを作り、そして試合を組み立て、相手や試合の状況に応じて技を仕掛けていく。

試合は勝つこともあれば負けることもある。
しかし、勝ちに偶然の勝ちあり、負けに偶然の負けなしと言われるように、負けるという経験からも得られるものはたくさんあり、そこで考え知恵を絞ることで次の勝ちにつながっていきます。
これは柔道の実践知を高めていると言えます。

だからこそ柔道だけでなくどんな競技でも練習ばかりするのではなく練習試合などを行うわけです。

院経営でも治療でも同じですよね。
経験というのは実践するからこそ経験するわけですから、経験することによって学ぶことが実践知になるわけです。

 

・実践なくて成功なし

さて、実践知が何かということはご理解いただけたと思います。

超簡単に言ってしまうと

 

「つべこべ言わずに実践しないと実践知は身につかない」

 

ということなんです。

 

当アカデミーでお伝えしているのは、私は自費移行してから成功するまでに実践して、そこで成功や失敗を経験してきた「実践知」を「形式知」に近い形にしたものです。また、私自身もまだまだ実践し続けていますので、実践知→形式知という流れをどんどん作っていく努力をしております。

そして会員の先生の中でも成功されている先生はその形式知を実践し、さらに自分の実践知にされていっております。
実は5月7日に高松に行っていたのですが、それは会員の先生の実践知を形式知にするための打ち合わせのためにお伺いさせていただいたのです。(単に飲みにいったわけではありませんよ〜)

私の実践知は、私の院で通用するものではあります。
アカデミーでは、それをなるべくある程度どんな院にでもすぐに実践できるようにした形式知に変えております。
そして会員の先生がそれをまずは忠実に実践することで、良い結果、悪い結果が出るわけです。
悪い結果が出た場合に、単にアカデミーの内容が悪いと考えて思考停止するのではなく、なぜ悪い結果が出たのか、そして自分の院ならどう変化すれば良い結果が出るのかを考え、また実践していくことで実践知が身についていきます。

それを繰り返すことで、初めての自費治療中心の院の経営でも、確かな判断等ができるようになるのです。

ということは、最初にお伝えしている形式知をしっかりと実践しないことには成功なんて全くない、ということなんです。

ウニウニ、ムニャムニャ考えてばかりいても、何も実践しなかったらどんな結果も生まれません。
スポーツなら、勝つために練習してても、負けることを怖がって試合に出場しなければ、負けることはなくても勝つこともないわけです。
そもそも負けることが怖くて試合に出ないという場合、それはすでに自分自身に負けていると言えるでしょう。

また実践するにしても、明らかに間違った方法を実践しても、悪い結果しか生みません。

実践してるのに良い結果が出ない場合、形式知自体に問題があるか、形式知をしっかり忠実に実践していないかのどちらかになります。
形式知自体に問題がある場合は、同じ形式知を実践した人のほぼ全員が良い結果を出せていないはずですのですぐにわかるでしょう。

それ以外の場合のほとんどが、自分自身の認知バイアスをかけることで、「これは俺には無理そうやからこっちからやろう」という感じで、ちゃんと全て実践できていないことがほとんどなのです。

別にアカデミーでなくても、今は私と同じように自費で成功された先生がご自分の実践知を伝えています。
しかし、例えどの先生のところで学ぼうとも、実践しない、もしくは明らかに間違った実践をする場合には成功なんてありえないのです。

 

でも、「そんなことわかってるけど・・・・」というのが本音ではないでしょうか。

 

どんなことでも原因を知れば対策を考えることができます。
治療も同じですよね?

ということで次から実践できない、もしくは実践しているつもりなのに良い結果出せないという方々の原因を分析し、対策を考えていきましょう。

 

・結果が出せない原因とは

さて、次の問題はどう実践するか、ということになります。
というのも、同じように実践してもなぜか悪い結果が出る人もいます。

そしてその原因は以下の通りとなります。

 

①伝えられた通りに実践しない

先述したように、当アカデミーは私の実践知を形式知にしたものです。
そして私自身も実践し続けているので、現在でも実践知は高まり、そしてそれをアカデミー内で提供する際にはなるべく形式知に変換して提供するようにしています。

ただ単に、「これをやったらよかったよ」という安易なものではなく、STEP1、STEP2・・・・というように手順もあるわけです。
また、ほとんど同時に複数のことを実践しなければならない場合もあります。
その際、どんな理由があっても手順をひとつふたつ飛ばして実践するようなことがあっては良い結果が出るはずもありません。

まずは素直に、伝えられたことを実践することが重要になってきます。

では、なぜ伝えられた通りに実践できないのでしょうか?
その理由は様々ですが、代表的な4つを書いてみます。

 

⑴同業の目を気にしすぎる

暇な同業の先生ほど、他の院の動向が気になり、時間がたっぷりあるもんだからこまめにチェックしては批判をします。
また、公的団体になると、まだまだエライさんは保険依存時代の思考のままで、なおかつ柔整師の保険を扱える権利を主張するという完全に間違った方も多いので、そういう人たちからの批判や、単に自分の中のセオリーにないようなことをしているのが気に入らなくて誹謗中傷をしてくる同業の方もいます。
閉鎖的な業界ならではの悪癖というかなんというか・・・・、恥ずかしいことではあるのですがそういう業界なので仕方ないと思います。

良い先生ほど、そういうダメな先生の声を気にしてしまうんです。
そして気にするがゆえに、批判されることを恐れてしまって忠実に実践できない、ということになります。

無責任な批判は放置して大丈夫です。

ガタガタ文句ばっか言ってる人が院の売上に責任を持ってくれるわけでもありませんし、もしそれがいわゆる業界団体ならとっとと退会した方がいいです。

そういう柔道整復師の存在はタバコと同じで百害あって一利なし。

タバコの方が吸っている人の心の充足にはなるのでタバコの方がよほどマシです。

そもそもそういう柔道整復師が業界をダメにしてるのですから、害虫のようなものです。
害虫に自分の志を折られないようにしましょう。

 

⑵自分の勝手な解釈をする

自分の勝手な解釈、思い込み等で伝えられたこと、教えられたことを素直に実践しないという人には2つのタイプがあります。

ⅰ思い込み

「いや、うちの院の地域は〇〇だから」
「いや、うちの院の患者層は□□だから」
「いや、それは〇〇だからできたのであって」

など、だいたい最初に「いや」というセリフがついて実践しない、という場合も多いです。
本来は実践しないとわからないことなのに、勝手にできない理由を考えて動けなくなるという感じです。

こういう場合、どうしても

「これはできないけど、こっちはできるからこっちだけやっておこう」

という形になるので、良い結果が出ません。
しかし、本人からしたら実践している気でいるため、

「ちゃんとやったのにダメだった」

と思い込んでしまうのです。
良い先生はここで

「あ〜、やっぱり俺はダメだ」

と思い、悪い先生は

「あいつ嘘ばっか教えやがって」

となります。

長く保険メインでドップリ・・・・という先生ほど多いですね。
世の中保険でしか治療を受けないという人ばかりじゃないですし、そもそも、世の中の肩こり腰痛の人全員が整骨院に通院しているわけでもない、いわば狭い世界だけの物差しでなんでも判断してしまっているというのが原因です。

なぜ保険を使わない、無資格の整体院等が潰れずにやっていけているのか考えればすぐにわかるはずですね。

自分の中では実践しているつもりでも、思うような結果が出ていないという先生は、ぜひ一度自分が勉強してきたことを本当に忠実に実践してきたか見直してみてください。

 

ⅱ性格が屈折している

これはもう治しようがないんですが・・・・

どんな言葉で伝えても、なぜか屈折して解釈する方っています。
そういう人は、なぜか不正解ばかりを選択します。

いや〜、対策はありません。
生まれた時くらいからやり直さない限り・・・・・

 

⑶行動するのが遅い

成功する人というのは、決断も行動も早いです。
例えばセミナーでも、告知したらすぐに申し込み、そして決済手続きのお知らせを送ると翌日とかにはもう支払いが済んでいる。

これは他にも成功している経営者の方もみな言ってます。

すぐやる癖がついているんですね。

セミナーなどで何かを学んだとすれば、行動の速い(あえて速いと書いてます)人は、セミナーを受けながら「帰ってすぐに何ができるか」「明日の業務から何ができるか」などを考えながら受講しています。

また、そうすることで忘れません(笑)

どれだけ良いセミナーを受けても、どれだけ真面目にノートを取っても、「できるようになってからやろう」ではいつまでもできませんし、人の記憶は1日1日経過していくごとに薄れていくので結局は正しく実践できない、という結果になってしまうのです。

また、上がったモチベーションも時間とともに低下してきます。
その時は「よっしゃ!!やるぞ!!」と思っていても、どんどん面倒になったり、怖くなったりして、結局何も変わらないということになります。

記憶は薄れるは、モチベーションは下がってるは・・・・

では、正しく実践することなどできませんね。

 

⑷迷う

これには二種類の迷いがあります。

ⅰ情報過多による迷い

最近は私が自費移行した頃と違って、たくさんの肩が情報を発信しております。

私は安易に値引きするな、と言ってます。
しかし他方では「値引きしてでもたくさん人を集めろ」と言ってます。

治療法と同じですよね。
学術的に証明されたものは別ですが(牽引が効果なしとか)、そうでない限り、ストレッチは身体を壊すだの、いいだの、どっちやねん的なことになります。

何かひとつのメソッドを知っても、それと相反するメソッドの情報も入ってしまう。

「もしアカンかったらどないしよ・・・・・」

という迷いが出てきてしまうんですね。
で、どないしよ〜って思って行動できないということになります。

 

ⅱ実践することそのものを迷っている

これやって上手くいくかな〜、どうかな〜、ダメかな〜・・・・・・

というパターンですね。
まあ気持ちは理解できるんですが、経営者なら決断しないといけないんですけどね。

 

②悪い結果が出ると実践するのをやめてしまう

たった一度や二度上手く行かなかったくらいで辞めるのは本当に愚の骨頂です。
エジソンを見習え、とまでは言いませんが、なぜ上手くいかなかったのか、次、どうすれば良いのかを考えることで実践知になるのです。
イチローも、「失敗のない野球選手には深みがない」と言っております。

失敗しても諦めない限り、必ず成功できます。

勇気を出して立ち上がりましょう。

諦めたらそこで試合終了です(^-^)

 

とまあ、原因がわかったところで、ねじ曲がった性格の人じゃない限りは絶対に改善できますので、次にどうしたら実践できるかと書いていきたいと思います。

 

・実践できる人になるために

実践できない、もしくは実践したつもりなのに良い結果が出ないという場合の原因がわかりました。
原因をいかに改善するかということが重要になってくるわけですが、これは治療のように原因を取り除くというよりは、そもそも自分の習慣がいけないわけですので、習慣を改善する必要が出てくるわけです。

まず初めに荒療治を紹介させていただき、その後にちちょっとヌルいですが現実的な方法を書いていきたいと思います。

 

①やらなければいけない状況に自分を追い込む

意外かもしれませんが、実は私は全然実践できない人だったんです。
私の場合は、どうしても楽な方に流れてしまう癖があります。
これは柔道でもそうです。
中学生の時に柔道に出会い、柔道が面白くて仕方有りませんでした。
しかし私はあまり根気がない。

柔道は好きでしたが、筋トレもランニングも嫌いでした。
柔道の稽古も、自分のペースでするのは好きでしたが、ケツ叩かれるのは大嫌いでしたし、しんどいのは嫌でした。

でもそれだと強くなれないのはわかっていました。

だから当時とても強く、そして伝統のある報徳学園に入ることにしたのです。
厳しいところに飛び込むことで、実践しないといけない状況に自分を追い込んだのです。
高校時代は怪我があったり、自分の甘さや弱さもあったのでたいした成績は残せませんでしたが、大学では限られたカテゴリーの大会ではありますが日本一を経験させていただきましたし、柔整学校時代にも全国二位を経験させていただくことができました。
またマスターズにおいても、日本一の経験させていただくこともでき、社団の近畿大会でも準優勝し近畿ブロック代表として全国大会に出させていただき、ベスト8までいくことができました。
実績的にはそんなにレベルの高い大会に出たわけではないですが、元々、段に全く興味がなかった私でも五段を取得できました。

それもこれも報徳学園で柔道をさせていただいたからこその財産でもありますし、その実践知を活かして数年間は女子柔道の指導に携わり、教え子が全国や世界で勝つという喜びを味わせていただくことまでできました。

報徳学園で柔道をしていた頃は本当に練習が嫌で、入学したことを後悔する日も多かったですが、今は本当に良かったとさえ思っております。

仕事も同じです。

すでに自分が楽な方に流される性質なのはわかっているわけです。
なので、なるべく何か選択することがあった場合は、「あ、こっちの方が楽なんじゃないか」と思って、選びたくなる方をあえて選択しないようにしておりました。

そしてその究極が私が行った自費専門への移行です。

あの頃は無知でしたので、バカな移行の仕方をしてしまいましたが、退路を断つことはできました。
なんせ売上が消えてなくなるんですから。

また、健康保険というのは数ヶ月遅れで入ってくるので、自費に移行して最初の2、3ヶ月というのは今思い返しても本当にノンビリしていたと思います。
やはり私は楽な方に流されるんですよね〜(^-^;)

結局、本当に入ってくるお金が全然ない・・・・という状況になってからようやく本領発揮となったわけです。
あの頃は本当に自己破産を考えましたし、無知ゆえに死ぬことも考えました。

あと2年ほどで全部の借金が終わる・・・・という時期だったので、私の中では「借金返済不可=自己破産 or 死ぬ」という変な等式が成り立ってしまっていたんです。

しかしうちの顧問をしていただいている税理士の先生から「リスケ」なるものがあることを教えていただき、国金(日本政策金融公庫)と銀行にすぐに電話しました。

意外に簡単に利息だけ支払って元金の支払いは一旦停止、という延命処置を取ることができました。

しかしそれでも飯が食えません。
月10万ほどのローンはリスケしてませんでした(できませんでした)し、なんと言っても月商20万円ほどしかないわけです。

金がないからチラシも作れない、勉強したいけどセミナーも受講できない・・・・

となったわけです。
そんな時に何度も書いてますが神田昌典という存在を知り、ブックオフで150円で本を買い、それを読み漁り実践することで急激なV字回復をすることができたわけですが、あの頃は本当に目が血走ってたと思います。
本当に命がかかっていましたから。

実はあの頃も「やっぱり俺には自費なんて無理や。保険に戻そうかな」などと思うこともありました。

でも自分の維持とプライドでなんとかその誘惑に勝つことができましたし、そもそも一旦辞めると言った保険を「やっぱり使えます〜」と言ったところで、離れていった患者さんが全員戻ってきてくれるわけではないとわかっていましたので、今更保険に戻しても無理だと思っていましたので頑張るしかなかったわけです。

徹底的に追い込むと、嫌でも必死で話を聞くし、帰ってすぐにできることをやっていかないと明日の食い扶持も危ういわけですから、嫌でもすぐに実践していけると思います。

 

②小さなことからコツコツと

さてまあ、退路を断つということは非常に勇気もいることですので、実践していくために退路を断つということを実践しないといけないけど、そもそもそれを実践できないという負のループに陥るという方もいると思います。

そこでまずは・・・

 

「今すぐできる簡単なことから実践していく」

 

というのがいいと思います。
自己啓発的な表現だと、「小さな成功体験を積んでいく」という方法ですね。

これは時間はかかりますが効果的ではあります。

例えば、自費治療の紹介のPOPを院内に貼るとか。

実はこれ、意外にやってない先生も多いんですね。
自費治療やりたいのに何もアピールしないなんて愚の骨頂ですよね。
飲食店の裏メニューじゃあるまいし。

裏メニューなら常連さんだけの特典、ということでいいですけど、整骨院の保険の常連さんがなかなか自費治療は受けないので、まずはしっかりアピールしないといけません。もちろん値段もしっかり書いて。

ブログを毎日更新するというのもありです。
もちろん自費治療につながるような内容も含めて、です。

よく「文章が書けない」と言う相談も受けますが、文章が書けないのは文章を書かないから書けないのであって、書いていくうちにある程度は書けるようになっていくものなのです。これも実践知ですね。

 

 

・まとめ

結局のところ、大切なのは

 

「 守 破 離 」

 

なんです。

これが原理原則になります。
そして実践しながら、PDCAサイクルを回していき、実践知をどんどん身につけていくのです。

アカデミー内では、例えば何か実践して良い結果が出たり、会員の先生がやっていることで自分が何か引っかかるものがあればどんどんパクって実践してくださいと伝えています。

ま、そんなことを言ってたら、アカデミーの初期の内容をパクられてセミナーをされるということにもなりましたが(笑)

 

実践知を身につけるためには、まずはしっかり学び、それを素直に即実践するということが重要です。

 

なかなか実践できない、実践しているつもりで結果が出ていないということでお悩みの方はぜひとも一度自分の思考や習慣を変えてみてはいかがでしょうか?

 

心が変われば、態度が変わる。
態度が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、運命が変わる。
運命が変われば、人生が変わる。

 

良い柔道整復師の先生は、心や態度には問題ないはずです。

ということは、あとは行動(実践)だけなんです。

ほんの少しの勇気を出してみてくださいね。

投稿者: 正隆松村

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